檳榔樹(ビンロウジュ)。
知名度の高い黒檀や紫檀などに比べ、あまり聞き覚えのないこの素材は、広葉樹ヤシ科の常緑高木で、その外見はヤシの木によく似た植物です。
素材としての檳榔樹は非常に固く、加工は困難でありますが、その独特の胡麻斑模様は多くの人を魅了し、古くから床柱、家具、数珠、そしてステッキの素材として使われてきました。
檳榔樹で作られたステッキは高級品として古くから知られており、夏目漱石が書いた『夢十夜』の第十夜にも『檳榔樹の洋杖』として登場します。
現在では全くと言っていいほど製造されることのないこの檳榔樹ステッキを、数本のみの限定品として復刻生産いたしました。
今や貴重品となった、まさにマニア垂涎の珍品中の珍品、これを逃すとまず当分は入手できないことは確実です。
古き良き時代、紳士たちが愛し続けた懐古趣味の浪漫あふれるこの逸品を、このまたとない機会にぜひお手にしてみてはいかがでしょうか。