ステッキの最初の思い出。
それは小さい頃、庭先に積み上げられていた大量の「桜の木の山」でした。
もう40年も昔のことで、当時はなぜ庭にたくさんの桜が積まれていたのか解りませんでしたが、それは桜の皮付き大曲ステッキを作るための材料を家族で常に見守りながら自然乾燥させていたものだったのです。
こんな些細な昔の出来事ですが、「材料の選別から製品の完成までを一貫して行う」
弊社伝統のステッキ創りにおける大事な工程の一つでした。
創業昭和7年の弊社は、現在でもこの考えを社是とした、品質・安全性・デザインにこだわる老舗のステッキ屋として、日本を象徴する桜をロゴマークとした誰からも愛される「チェリーマウンテン」ブランドのステッキを創り続けていきます。
土屋産業株式会社の「ステッキ」へのこだわり
弊社ブランド名「Cherry Mountain」
その昔、杖(ステッキ)といえば全国各地の山々に自生している木をそのまま使用していました。
なかでも「桜」は杖の代表的な素材でした。
桜の花の開花する時期、山はその花の桜色が非常に綺麗で、その風景は日本の里山の代名詞的なものでもあります。
桜とその美しい風景を持つ日本の良さ、美しさ、想いを東京・浅草橋から発信する、そういう思いを込めて「Cherry Mountain」を弊社のブランド名にしました。
最高の素材を最高の品質で
弊社製品の主材である樫(オーク)は冬季に伐採した木材のみを使用しています。
これは、木の芽が芽吹く季節には芽に栄養が行ってしまうため、幹本体の品質が一定しなくなるためです。
加工する木材は2年もの時間をかけてじっくりと乾燥し、ステッキ素材として最良の状態になったものだけをつかいます。
代々続く匠の技
弊社の国産木製ステッキは、弊社国内杖工房でベテランの杖・ステッキ職人がほぼ手作りで生産しています。
木材の切削工程においてはいくつもの専用の刃物を用いて形を整え、塗りの工程においては下地塗りから磨き、仕上げまで、ムラが無くなるまで何度も塗り重ねていきます。
ですので最近目にする表面塗装のように、キズがついたらすぐ塗装が剥がれて下生地が出てしまうなどということはありません。
「材料の選別から製品の完成までを一貫して行う」
それが弊社のこだわりです。